僕は君のものⅡ
「私も自己紹介したほうがいい?」
「ううん。僕、先輩のこと知ってるよ。3年1組、柏木香織。普段は怖く見えるけど、実はめっちゃ明るくてギャップがある。けっこう人見知りかな。バスケが大好きで、毎日ほとんどバスケばっかりしてる。そしてこの学校一の美少女。」
「う~ん。だいたい合ってるけど、最後の『学校一の美少女』っていうのは、間違ってるよ。」
「そんなことないよ。だって先輩をはじめてみた時、正直に綺麗な人だと思ったから。」
真っ直ぐに見つめられて、少しドキッとした。
「・・・ありがと。」
少し照れながら言うと、江藤クンは慣れたように私の頬を包んだ。
「先輩、めっちゃ可愛いですね。そんなに煽らないでくださいよ。それじゃあ、話はそれだけなんで。これから仲良くしてくださいね。」
そういって、保健室を出て行った。
少ししてから、私も保健室を後にした。