僕は君のものⅡ

「じゃあ、私も席に着かなくちゃ。」


と戻ろうとしたが、隼人の手が私を捕まえた。



「は、隼人?」



そんな私の問いには答えず、裕樹くんの方に向かって言った。


「裕樹、次の授業何?」


「確か自習だったよ。」


「じゃあ、俺らさぼるから。」


「自習じゃなくてもさぼるくせに。はいはい、いってらっしゃい。」



そういうと私の手を引っ張って、教室から出ようとした。


あきらめ半分で明日香に助けを求めてみたが、笑顔で手を振っている。
私の味方はいないの?(泣)


みんなの注目をもろに受けながら、教室をあとにした。

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