僕は君のものⅡ
「隼人、離れない?」
「ヤダ。」
「だってなんか恥ずかしいんだけど。」
「誰も見て無いから大丈夫。」
この調子だと譲らない気だ。あと30分もこの状態なのかな。なんだかドキドキが止まらない。
このいい天気と丁度よい風と隼人の心臓の音を聞いてると、とても気持ちよかった。
少しづつ緊張もほぐれて、だんだん眠くなってきた。
「香織?もしかして眠いの?」
「ん・・・ちょっと眠いかも。」
そう言うと少し遠慮がちに離れていた私の体を、自分の方に引き寄せさらにギュッと優しく抱きしめてくれた。
「寝てもいいよ。」
「ん・・ありがとう。」
なぜか安心した私は、深い眠りに落ちていた。