僕は君のものⅡ
「あれ?江藤くんどうしたの?」
「あ、香織先輩。それお弁当ですか?僕にも今度作ってくださいよ。」
香織は俺のほうをチラッとみて、おどおどしていた。
「いや、あの・・。」
「ダメですか?隼人先輩ばっかりずるいですよ。」
「香織の弁当を食べていいのは俺だけだから。」
何もいえなくて困ってる香織の代わりに俺が答えた。
「残念、じゃあ、香織先輩。あ、僕、バスケ部に入ったんでよろしくお願いします。」
「江藤くん、バスケしてたの?!」
「そうですよ。香織先輩のことも前から知ってましたよ。」
「そうなんだ。」
「じゃあ、明日、練習で会いましょうね。」
「あ、うんじゃあね。」
俺をチラッと見ると、屋上を出て行った。