僕は君のものⅡ
佐野先輩…
今、何しているんだろうか。
一人になると、時々考えてしまう。好きという感情は、今はもうない。でも時々、すごく会いたくなるときがあるんだ。
隼人とのことは、いつもちゃんと考えてるんだけど、なんだか今更、付き合うとか言い出すのが恥ずかしくて。
たぶん…ううん、私は隼人のこと好きなんだ。
こんなに安らぎをくれる人はいないし、私が唯一甘えられる存在なんだ。
もう一度、隼人が『付き合おう。』っていってくれたら、すぐに返事をするのにな。
そんなことを考えていたら、いつのまにか授業が終わるチャイムが鳴っていた。