僕は君のものⅡ
「香織、おいで?」
そう言って両手を広げた。
最初の頃は、恥ずかしがってなかなか来てくれなかったが、慣れたのか、俺の足の間に座るようになった。
キスとかそれ以上の事は、してはいけないと思い自分に言い聞かせてるのだが、はっきり言って、いつまで我慢できるかわからない。
はやく好きになってくれればいいのに。
「ねぇ、本当にみにくるの?」
香織は小さな声でつぶやくように言った。
「ダメなの?」
「ダメっていうか・・・めっちゃ汗かいてて、顔もひどいと思うし、めっちゃ声出してるし・・・そんなの見られたくないかも。」
そう言った香織の頭を撫でた。
「大丈夫だって。香織のこと好きなのは変わらないから。」
さっきより赤くなった。
「そういうことサラッというんだから。・・・わかった。みに来ていいけど、あんまり見ないでね。」
「香織以外、興味ないから、見ないよ。」
「もう!」
それから時間が来るまで、香織を抱きしめながら幸せな時間を過ごした。