僕は君のものⅡ

香織~side~


「明日香!!早く行くよ。」


「ちょっと待ってよ~。香織急ぎすぎ。」


「明日香が遅いの。先に行ってるよ。」


そう慌しく、教室をあとにした。もちろん部活に向かった。
私たち3年生は最後の試合なのだ。



授業中もバスケのことしか考えてない。それでボーっとしてて、怒られることも何度かあった。



それに今日は隼人が見に来る。バスケの姿見られるの本当に嫌なんだよな。でも朝練も始めたり、わがまま聞いてもらってるし、なんとも言えない。




着替えて、体育館に行くと、まだ誰も居なかった。


念入りにストレッチをして、シュート練を始めた。


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