僕は君のものⅡ

「香織先輩。」


「あ、江藤くんお疲れ様。」


そういえば、江藤くんも同じバスケ部なんだよな。練習は一緒になることそんなにないけど、よく話しかけてくる。隼人はいい気しないだろうし、あまり話さないようにしてはいるんだけどね。


「来るの早いですね。最近の香織先輩って、すごく気合い入ってて、すごくかっこよく見えるよ。」


「だって最後の大会だもん。そりゃ気合い入るよ。」


明日香からも飽きられるくらいだ。終わったあとの自主練もいつも遅くまでしてて明日香に怒られる。


「そういうとこが、香織先輩のいいとこですよね。」


「ありがと。あ、ほら練習始まっちゃうよ。」


そう急かして江藤くんのもとを離れて、練習を再開した。
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