僕は君のものⅡ
帰りはずっとバスケの話をして帰った。
江藤くんは一年生の中でもかなり上手いほうで、期待されていた。だから私に動き方とかアドバイスしてくれたりした。
「あそこは、こう動いたほうがディフェンスしにくいですよ。」
「あ、そっかぁ。明日試してみようかな。」
「それとあのセットプレイは・・・・・」
あまりにも夢中になって話していたため、校門の隅で待っていた隼人に気付かずにいた。
この些細な事が、あとからこんなことになるなんて、思ってもいなかったんだ。