僕は君のものⅡ
二人の距離
昨日のことがかなりショックであまり眠れなかった。
正直、江藤がうらやましい。俺は、バスケのことにあんまり詳しくないから、香織とはバスケの話はほとんどしない。
あんなに楽しくバスケの話をする香織は、見たことがなかったから、本当にショックだった。
今日は、朝練をしない日で、一緒に登校する日だったが、どうしても気分が乗らなくて、一言だけ「今日は迎えに行かないから」とメールを入れて、いつもより遅くに家を出た。
こんなことでヤキモチ焼く自分がなんだか嫌になる。
小さい男だよな。
少し歩くと同じ学校の制服の女の子が、立っていた。