僕は君のものⅡ
部活動生以外はほとんど帰っていたから、まだいるか確認するために靴箱を見に行った。
「まだある。」
靴があるのを確認した私は、教室に向かった。ずっと走っていたから、汗が滲み出していた。
しかし、教室をのぞいても隼人はいなかった。
そうだ!生徒会室。
隼人が行くとしたらそこしかないと思い、生徒会室まで急いだ。
少し手前で呼吸を整えて、ドアに手をかけたら、話し声がした。
少し開けて覗いてみたら、隼人と有紗だった。
部屋に入る勇気がなく、ただドアに手をかけたまま二人の会話を聞いていた。