僕は君のものⅡ
始まり

さっきから時計ばかり見ている。


なんだか戻って来ないような気がして、怖かった。


きっと香織のことだから、涙を我慢しているんだろう。思い切り泣かせてやらないと。


目を閉じてそんなことを考えて、居たらパタパタ・・・と走ってくる足音が聞こえた。

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