二人のおうち
 

「その顔と年齢には不相応なカラダだったなと思って」
 

「何を言い出すんですか!」
 

「いや、予想外にいいカラダをしてたなあと思ってな?」
 

「やだあ……」
 

 
顔がこれでもかと言うほど赤く熱を持っているのが、沙帆自身にも解った。
ごめんごめんと洋太は謝り、さらにベッドの中の沙帆へと近寄る。
 

 
「何、ですか」
 

「俺も今から風呂に入ろうと思うから、体拭いて服来てろよ。コンビニにアイスでも買いに行こう」
 

「う、うん」
 

「よしよし」
 

 
濡れたままの沙帆の髪をくしゃりと撫で、洋太は風呂場へと向かった。
 

 
「はあ……」
 

 
沙帆は溜め息を吐いた。
 

どうしよう、見られたなんて恥ずかしい。
というより、洋太さんがなんだか大人の男だと認識させられた感じで、困る。
 

 
「着替えよう」
 

 
沙帆は体を拭き始めた。
 

 
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