二人のおうち
 

「よーし片付けるぞっ」
 

「まあ待て、お前朝ご飯は」
 

「えー、もうお昼も同然じゃない」
 

 
俺もお前もそういう時間まで寝ていたんだよと洋太は思ったが、胸に留めた。
 

すると沙帆はリビングへ移動し、段ボールを開けていろいろな物を出し始めた。
洋太もそんな沙帆の後についてリビングに移動した。
 

 
「洋ちゃん、今最低限要る物は出すけどラックとかカゴとか買わないと片付けられないよね」
 

「ああ……確かに」
 

 
洋太はほう、と納得した。
その様子を見た沙帆は、にんまりと笑って段ボールを端へよけた。
 

 
「それじゃあ必要最低限の物は出して、今日はごろごろしようっ」
 

 
沙帆があまりにも嬉しそうに笑うので、洋太も思わずそうするかと言ってしまったのだった。
 

 
「晩ご飯は何にしようか」
 

「そうだなあ……」
 

 
二人は昼食をとり、その後は一日の大半をテレビを見て過ごした。
 

 
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