不朽花


初恋の相手が君だったとわかったとき、私は心臓が止まるくらい嬉しかったんだよ。

キスも嫌がってはいたけれど、ずっとこのまま時間が過ぎればいいとも思っていたんだよ。

こんな幸せな時間がずっと続けばいいと思っていたんだ。

でも、そんな我が儘さえも望んじゃいけなかったのかな。

それさえ手に入れば何もいらなかったのに。

でも君の本当の幸せが、私と一緒にいることじゃないなら、私はよろこんで身を引く。

もし私といることが幸せなんだとしたら私はなにがあっても君から離れない。

そんな風にまで思ってたんだ。

重い女だって思われるかもしれないけど、君がいない世界なんて生きている意味がない。

そんなことを言ったら君は怒るだろうね。

でも本当にそう思ってたんだ。

だから笑わないで聞いてほしい。

君を愛しています。
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