不朽花


このとき、私はまだ知らなかったんだ。

こんな何気ない会話が、

かわいいという一言が、

小さな言い争いが、

君が隣に居ることが、

どんなに幸せなものだったのか。

幸せって、手に入れてもいつかは壊れてしまうんだね。

だからこそ大切にしなければいけない。

一度壊れてしまったものは、二度と元通りにならない。

この事にもっと早く気づけていたのなら、

君を失わずにすんだのかな。



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