不朽花
《高一 同棲》
君が幸せでいることが私の幸せだったんだよ。
「春樹!見て見て!このテレビ良くない!?」
「ん?お前がそれがいいならいいよ」
「さっきからそればっか。春樹がお金出すんだから春樹が決めてよ」
「俺の性に合わない」
「も~!さっき炊飯器決めたのも、エアコン決めたのも棚も椅子も私!いい加減春樹もなんか決めてよ~!」
「で?テレビはこれでいいわけ?」
「うん!この大きさがいんだよ!てかこれ高いけどいいの?」
「別にいいよ。すいません、これ下さい」
「春樹ってさ……話そらすの上手いよね……」
「そうか?」
「お願いだから一個くらい春樹が決めてよ」
「じゃあ一個だけな」
「うん。何?」
「ベット」
「……そういうのばっか……。はぁ……」
「テレビもう一台買わないとな」
「なんで?」
「寝室にも必要だろ」
「そっか」
って、あれ?
また話そらされた気が……
もういっか。