不朽花
このまま無視し続け、材料を買って無事に家につきました。


「はぁ~疲れた。よし!早く作って食べちゃお」
「てかお前料理できんの?」
「できるよ!全く。しばらく一人暮らししてたんだから、カレーぐらい余裕です~」
「はいはい。明日どうする?」
「え?」
「荷物届くのが7時から8時だろ。そっから家具整理で終わんの9時半ぐらいだろうからどうせ学校には間に合わねぇよ。それに、遊園地デートするんだろ?」
「覚えててくれたの!?」
「そんな物忘れ激しくねぇよ」
「……そっか」
「……サボるか」
「……うん!サボっちゃお♪」
「よし。決まりだな。そういえばお前服とかは?」
「買ったよ~」
「あの馬鹿でかい荷物服だったのかよ」
「うん。明日のデートにピッタリの服も買ったんだ」
「全部で何着ぐらい買ったんだよ」
「ん~……。100着ぐらい?」
「……どうりで重かったはずだよな。昔から必要な物しか買わないんじゃなかったのかよ」
「ん?必要な物だよ」
「……」
「あ、で~きた♪食べよ」
「……おう」

結構出来はよかったんだけど……。

「おいしい?」
「……」
「ねぇ!」
「……」
「ねぇったら!」
「……まい」
「え?」
「最っ高にうまい!」
「……」
「おい、どうしたんだよ」
「………かった……」
「は?」
「よかったぁぁぁ~!」
「おい、ちょっと……」
「ひっ……グスッ……。まずいって……グスッ……言われたらどうしようって……思っ……てた」
「まずいなんて……言うわけねぇだろ」
「あり……がとう」
「ほら、もう泣くな」
「うん……」

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