不朽花

《高一 同棲開始》



君を好きだと思うこの大きな気持ちを、

どれくらい君に伝えられたのかな。


「もう!いつまでも拗ねないでよ!」
「……」
「春樹!」
「……」

あれぐらいでこんなに拗ねなくてもいいのに……


「なんでダメなんだよ」
「ダメったらダメ!」
「いいじゃねぇかセックスぐれぇ」
「ヤダったらヤダ!」
「なんでそんなに嫌なんだよ」
「だって……生みの親の父親は母親とやることやった後はすごい冷たくなってたんだもん……。それがトラウマだし、そんな昔会ったことあるからって会ったらすぐヤるなんて怖いよ」
「……俺を信じろよ……」
「信じてるけど……まだ心の準備が出来てないっていうか……。てかヤるとしてもあのベットじゃちっちゃいし!」
「関係ねぇよ」
「でも……」
「咲良……」

―ドサッ

そんな押し倒されたら……

頭ん中真っ白なんですけど!

だ、大丈夫。大丈夫。

春樹なら……

大丈夫だよ……ね……?

でも……やっぱり………

「やっぱり怖い!ごめん、無理!」

と言って、とっさに殴って……。

最初にもどるわけで……

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