不朽花

「殴って悪かったよ。ごめんね」
「……お前が……そんなに嫌なら無理矢理ヤろうとは思わねぇよ。でも、解決できるような問題なら解決してぇ」
「……」
「解決……できんのか?」
「わかんない……。ただ、誰かとこういうことするなんておもわなかったかったから……。いきなりはちょっとしんどいかも……」
「俺……そんな気ぃ長くねぇし。……でも、待つ。お前がしてもいいと思ったらその時にすればいい。これからずっと一緒なんだから焦るこたねぇよ」
「ごめんね……。ありがとう……」
「!!ああ、もう!!その顔が誘ってんだよ!……ったく……なんだよその涙目ウルウル上目遣い……。そういう顔されると理性ぶっ飛ぶんだよ……!」
「え?え?」
「無自覚って……ホンットたちわりぃよな……」
「そ、そんなこと言われたって……。自分じゃどんな顔してるかなんてわかんないもん!仕方ないじゃん!」
「普通の女はそれで男をオトすんだけどな……。天然って……」
「む~。そんなこと言われてもどうしようもないもん!」
「はいはい。そろそろ寝るか」
「……うん。そだね。眠くなってきた」
「お前ベット使えよ。俺は床で寝るから」
「ダメだよそんなの!私が……」
「俺が許すと思うか?」
「っ……!じゃ、じゃあ一緒に寝ようよ」
「……誘ってんの?」
「そ、そういうわけじゃ……」
「……はぁ………。お前さ、俺だって男なんだから一緒に寝ようなんて言われたら嫌でもその気になんだよ」
「でもそんな……床で寝るなんて……。体おかしくしちゃうよ」
「いいんだよ。男なんだから。そんぐらい大丈夫」
「……やっぱやだ」
「は?」
「だって……新しいベットはダブルなんでしょ?だったら同じようなもんじゃん」
「………ダブルとシングルじゃあ密着度が全然違うんだよ。シングルだったら抱き合わなきゃなんねぇ。そうなったら……理性抑えてる自信ねぇよ……」
「でも……。やっぱり一緒に……!春樹が理性無くなったらその時は殴るから!」
「………ぷっ……!くっくっく……!考え方が安置すぎんだろ……。あ~おもしれぇ。わかった。一緒に寝よう。そのかわり、どうなってもしらねぇからな」
「う、うん……」

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