不朽花
うんって思わず返事しちゃったけど……。

春樹なら……

そんなこと言ってても春樹なら絶対に変なことしない。

なんか……

そんな根拠のない自信があるんだよね……。

「ほら、もっとこっち寄れよ」
「う、うん」
「……大丈夫だよ。さっきはあんなこと言ったけど、お前の嫌がることはしねぇよ」
「……ありがとう」

やっぱり、春樹はすごいね。

私が考えてることなんてすべてお見通しだった。

「それともお前がしたいなら全然構わないけど?」
「断じて違います」
「ははっ!言うと思った。もっとこっちおいで」
「うん!」

そうして私達は……

抱き合って朝まで寝ていた。

寝ていたといっても……

きれいな寝方ではなく、

爆睡なわけで……。

< 31 / 41 >

この作品をシェア

pagetop