不朽花
「そんなに……大切にされてるって感じたいなら感じさせてやるよ」
「ちょっ……!待っ……!」
「待たねぇよ」
「ちょっと!なんで大切にされてるっていうのを感じさせんのに押し倒してんの!?」
「心だけじゃなく体に教えるため」
「……ど、どうやって?」
「ヤって」
「!!」

ヤ、ヤバい!

なんかうまい言い訳……

「きゃあ!?」
「声でけぇよ」
「なっ!そんなこと言ったって胸いきなり揉まれたらびっくりするでしょ!?」

言い訳……言い訳……

「ほ、ほらベットが……」
「今はダブルだけど?」

そ、そうだった……。

「シ、シーツ汚れちゃうし……」
「お前さ、なんで俺がベット選んだと思う?」
「え……な、なんで?」
「一つはいくらヤっても体に負担がかからないような柔らかい素材にするため。もう一つは防水効果。どんだけイッてもシーツは全く汚れません。どう?言い訳する気は失せた?」
「う~……」

バレてる……。

あ……。

そういえば……

「デっ、デート!私早く遊園地行きたい!」
「……」

デート行きたいのはホントだし……。

「……そうだな。そろそろ行くか」
「え?いいの?」
「いいもなにも約束してたろ?」

……やっぱり

「やっぱり春樹大好き!」
「はいはい」
「でも意外だったなぁ。春樹がこんな簡単にひくなんて。やっぱり言い訳考えてよかった♪」

あ……!

マズッた……。

「は、春樹。今のは……」
「やっぱり言い訳考えてやがったんだな?」
「……で、でも春樹気づいてたじゃん!」
「そりゃあ、あんなあからさまにされたらな」
「だっ……だったら……!」
「夜」
「へ?」
「夜……覚悟しとけよ」

い~や~!



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