不朽花

《高一 初恋》

君と出逢ってから、私の人生は変わったんだ。

その頃、本音を言ってもしょうがないと思っていた私を変えてくれたのは君だったね。

君と出逢ったあの日があるから、私はここにいるんだよ。

そう、

あの入学式の日……



「いつまでも泣いてないでさ、さっきの告白の返事聞かせてくんない?」

そんなこと言ったって……

「私は、お前のことを好きじゃない。でも、周りの奴らほど嫌いでもない。今日会ったばかりじゃ……まだわからない」
「なら、まず友達になってくんない?お前の周りにいるような存在じゃなくて、なんでも話せて、心の支えになれる『親友』にさ」
「それなら、いい……かも」
「んじゃ今日から俺らは親友な。だから隠し事はなしだぞ」
「うん。わかった」
「まず、名前ちゃんとお前の口から教えて」
「……吉永……咲良。そっちは?」
「神崎春樹。よろしくな」
「う、うん……」
「じゃあまずは、咲良が表の仮面をつけるようになった理由から聞かせてもらおうか」
「と、唐突すぎないか……?」
「隠し事はなし。だろ?」
「わ、わかった。引かないで聞いてくれ」
「つかさ、なんでそんな男っぽい喋り方なわけ?」
「え……。これは昔からの癖で……。普通の話し方のほうがやりやすいんだが、そっちでもいいか?」
「もちろん」
「じゃあそっちにする……」
「じゃあ本題に入ろうか。どんな理由があったんだ?」
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