〜色物語〜世界に散らばる゙色々"な゙物語"
――次の日
僕は走ってお姉ちゃんの
処に行った
『こんにちは!ねぇお姉ちゃんいる?』
僕は、元気に言った
けれど……
其処にはお姉ちゃんの姿は
なくて、家の皆は静かだった
『え、皆どうしたの?』
そう聞いた僕に
友達が言った
『お姉ちゃん……流れ星になっちやったんだ』
『……え』
『……だから!!お姉ちゃんは流れ星になっちやったんだ!!』
僕はよく意味がわからなかった
だって流れ星なんて……
『あのね……』
放心状態の僕に
友達のお母さんが言った
『あの娘はね、身体の弱い娘だったんだよ。
私達はね、死んだら綺麗な流れ星になって消えて逝くんだよ』
泣きながら、でも笑いながら
教えてくれたお母さんが
すごく綺麗だった
『こんな逝き方、私達゙星"だけの特権なんだよ』
僕は感動した
僕はこれから旅に出ること
それを教えて帰った
泣きながら帰ってきた
僕をそっとお母さんは
抱きしめてくれた
きっとお姉ちゃんの運命を
知っていたんだろう