〜色物語〜世界に散らばる゙色々"な゙物語"
と、まぁあれこれ考えてる間に
時間も過ぎてゆき私も
ヤバいと思い始めたときだった
向こうの方から灯りが見える
か弱い灯り。でもその灯りは
今のアリアにとってはすごく
心強い灯りだった
でも、あの灯りって
絶対人間だよね……?
アリアは困った
う〜ん近付きたいけど……
掟を破っちゃうしなぁ
流石に人間には近付けないよ
そんなことを考えている間に
その灯りはだんだんと
アリアに近付いてきた
―――そして
ドンッ
『ギャッ!!』
『っ!!』
・・・・・ぶつかった
『……痛ーい!!怪我したぁ!!
血出たぁ!!って私、人間とぶつかった!?』
『おい……』
『え!?ヤバくない?絶対ヤバい!!わぁ、どうしよう!殺される!?』
『なぁ……』
『イヤー!!まだ死にたくな……』
『おい!!』
ビクッ
『は、はい』
私は恐る恐る首をひねった
其処にいたのは
黒髪で綺麗な眉を寄せて
いかにも機嫌が悪そうに
こちらをみている緋色の瞳を
もった少年だった