〜色物語〜世界に散らばる゙色々"な゙物語"


『………っ!!』


言われてみれば
そうでした。

私は言われるまで
全くそんなことを思いませんでした。
自分は今までどれだけの
時を廻ってきたの?
その度ずっと

『早く春が来ればいいのに』

と考えていた自分が
馬鹿馬鹿しく思えてきました。

『あの……ありがとうございます
今、貴女のお陰で気付くことができました。
私は、なんて無駄な時を過ごして
いたのだろう、と反省します』

『ふふふ、よかったわ。
前にもね、貴女のように独りぼっちが
嫌だ、と考えている子に出会ったの』

そう言った女の人は
ある、お話を聞かせてくれました。

『その子のときには、私も若かったから
どうしてあげれば良いのか分からなくて
独りで寂しくないように
仲間を創ってあげてしまったの。
でもね、友達や仲間は無理矢理、創るもの
ではないわ。見つけるものよ!!』


そう言った女の人の言葉は
私の胸に深く染み込みました。


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