〜色物語〜世界に散らばる゙色々"な゙物語"
『ふー……よしっ!!』
僕は、深呼吸をして
『お母さん!!聞いて!!』
って大声で言った
お母さんは少し
驚いたようだったけど
そのあと、ニコッと笑って
『聞かせておくれ。
何を聞かせてくれるんだい?』
って言って椅子に座った
『あのね、前にお姉ちゃんが歌を唄ってくれたって言ったでしょ?
僕ね、お姉ちゃんに歌を教わってきたんだ!!』
僕は、緊張しながら
喋った
お母さんは静かに僕の話を
聞いてくれたいた
『お母さん言ったでしょ?
世界の者に届けてあげなって
だからね、その歌を一番最初にお母さんに聞かせてあげたいんだ!!』
お母さんは言った
『そうかい。なら聞かせておくれ』
そう言って目を閉じた
僕は大きく
深呼吸をしてから
唄った……
『〜〜〜♪』
唄っている間も
お母さんは、目を閉じて
微かに口元を動かしていた
『♪〜〜』
―――僕は唄い終わってから
お母さんに向かって
一礼をした