〜色物語〜世界に散らばる゙色々"な゙物語"
パチパチ
お母さんは僕に
拍手をくれた
『お前は本当に上手だねぇ。
涙が出てくるよ』
そう言ったお母さんの
目尻には、涙が浮かんでいた
『……お母さん。僕は僕の声を
世界に届けるよ。
だから、旅に出たいんだ』
お母さんは
驚いたようだ
そりゃあそうだろう
旅に出るなんて、普通なら……
『いいよ』
『っえ!?』
僕は驚いた
だって、いいとは言わないと
思っていたから
『い、いいの!?本当にいいの!?』
『あぁいいよ。でもちゃんと世界の者にお前の声を届けるんだよ』
『…………うん!!』
僕は元気に返事をした
お母さんは笑って
お姉ちゃんに教えてもらった
お礼をちゃんと言ってきなさい
と言った
だから僕は明日お礼に
お姉ちゃんの処に行こうと思った