神の使者
翔梧は頭も良く、人当たりも良くてすごくいい奴。翔梧なら美樹を必ず大切にしてくれる。けど何だ?この気持ち。
俺はもう美樹と会えないのに、翔梧と美樹が付き合うと思うと胸がすごくざわつく。
これは嫉妬だろう。でもこのまま美樹を一人にするのも可哀想だ。
俺はどうしたらいいんだろう。
達也は泣いている美樹をそのままにし、家に帰って自分のベッドに寝転んだ。
天井を見つめボーッと考えていると、零が突然現れた。仕事の時はいつも突然こうして現れる。
「何してるんだ?」
俺に興味を示さない零が珍しく聞いて来た。達也は体を起こし頭を掻く。
「何もしてねえよ。仕事か?」
「ああ」
やっぱり俺にそんなに興味ないのか、零はいつもと変わらず冷静だ。
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