神の使者
達也は零に背を向け、
「ありがとう」
そして達也は祐介を追って駆け出した。
その場に残った零は死神をじっと見つめ、銃を向ける。
達也を追うと思ったが、死神は一歩も動かず零を見据えるだけだった。そしてニンマリと笑う。
「お前の魂を奪って、あいつの魂も奪ってやる」
なるほど。最初から俺の魂も狙っていたのか。
零はフッと息を漏らし、銃のハンマーを上げる。
「俺がてめぇの魂を撃ち抜いてやるよ」
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