神の使者
全てを話し終え零はタバコの煙を空に向かって吐き出した。
零の話しを黙って聞いていた達也は、零に見られないようこっそり涙を拭く。だが残念ながら零に見えている。
別に泣かすつもりも同情されるつもりはないが、まだ若い達也にはショックだったか。
と、達也が涙目で見上げて来る。
「零の彼女は神の使者なのか?」
「いいや。どこにいるかも分からない。神の使者になってるかもしれないし、天国か地獄にいるかもしれない。俺が死んで十年以上経つが、今だ会ってない」
死んだ者が天国か地獄、どっちへ行くかは神が決める。そしてその情報は決して知る事が出来ない。余計な感情を持たない為に。
零の話しを黙って聞いていた達也は、零に見られないようこっそり涙を拭く。だが残念ながら零に見えている。
別に泣かすつもりも同情されるつもりはないが、まだ若い達也にはショックだったか。
と、達也が涙目で見上げて来る。
「零の彼女は神の使者なのか?」
「いいや。どこにいるかも分からない。神の使者になってるかもしれないし、天国か地獄にいるかもしれない。俺が死んで十年以上経つが、今だ会ってない」
死んだ者が天国か地獄、どっちへ行くかは神が決める。そしてその情報は決して知る事が出来ない。余計な感情を持たない為に。