神の使者
そして神の使者同士はめったに顔を合わせる事はない。達也のような新人を教育する為に接触する事はあるが、零が他の神の使者に会った事はない。
まあ別に他の奴など気にならないし、早く達也に一人前になってもらいまた一人で活動したい。
そう思いながら零が新たなタバコに火を付けようとした時、達也が真剣な表情で前に立つ。
「何だ?」
「俺が零の彼女を見付けてやるよ!」
「は?」
真剣な顔で何を言うかと思えば…この男。
呆れた零が無視して歩き出そうとしたが、達也に腕を掴まれる。
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