Home My School~ホームランの約束~
カキーーーン///
打球は左中間を抜けた
三塁ベースをけって、キャッチャーミットにボールが入るのと同時にホームに滑りこんだ
白い砂の煙がたち込める……
審判の声が響いた
「セーフ!……ゲームセット整列してください」
挨拶したあと、先輩が飛び込んできた
「やったぁーー」
「宙サイコーだよ!」
「……でもなんで先生、宙を代打でだしたの?」
先輩が言った
「なんでだろうなぁ……打てる気がしたんだ」
先生が言った言葉が嬉しかった
私たちのこんな弱小チームが県大会に出場できるなんて、思ったこともなかったんだ
先生がこのチームに来てくれたおかげ
全ての奇跡の始まりはあの日からだった。