Home My School～ホームランの約束～

秘密★先生

俺は霧島先生に話したことをすべて宙に話した。



宙はいつも通りだった



……いや、すべて話してはいない



俺はもうひとつ霧島先生に話した……と言うか相談した。



★★★★★★★★★★



「霧島先生、もうひとつ相談したいことがあるんですよ」



「五十嵐のことで？」



「んまぁそう……」



「で!?」



「俺、新婚でちゃんと嫁を愛してるんだけど」



「例の五十嵐の姉ちゃんだろ」



「そう。なんだけど……あの……その……」



「ん!?」



「宙を好き……と言うかなんと言うか、愛しく思うというか、なんか宙に対して感情を持っちゃってるんだよなぁ」



「……」



「でもこの感情を止めよう、止めようとしても、もっと宙を思うというか」



「いやぁそりゃ相当ヤバイぞ」



「自分で抑えきれればいいんだけど、最近……手をだして」



「はぁ!?手……手ってお前……どこまで行って……まさか」



「さすがにそこまでは行ってないよ……抱きしめるぐらいしか」



「だ、抱きしめるのもダメだろう」



「俺どうしよう」



「五十嵐宙ってソフト部だよなぁ、しかも担任だよなぁ」



「そうだけど」



「よく普通に生活出来てたね……俺的にはすぐにその感情は止めたほうがいいと思うなぁ」



「でもどうやって……」



「そこなんだよなぁ、人の心って複雑だから。気持ちってのは時間の問題なんだよ。時間が追うごとに冷めてくか、濃くなるか」



「時間の問題ってこと？」



「なんじゃねぇの？」




★★★★★★★★★


相談してわかったことは時間ってこと



時間が解決してくれればいいけどなぁ