Home My School～ホームランの約束～

なんか様子が変だった



カーテンが閉まっていて



心電図の音が聞こえる



恐る恐るカーテンを開けてみた






「宙！」



カーテンを開けるとお姉ちゃんが座っていた



「宙、今日退院じゃないの？」



「最後に先生のお見舞いに来ようと……あ、別に変な誤解とかしないでね。あと、昨日のこと……ごめんなさい。」



「妹に嫉妬なんかしないよ。お姉ちゃん、別に気にしてないよ……あの時はビックリしちゃったけど、ちゃんと疾風……じゃなくて先生から理由聞いたらなんとなく分かったんだ。ファーストキスだったなんてね」



「でも、……」



「気にしないの。疾風がいい先生すぎちゃったんだよ。」



「お姉ちゃん……ありがと」



本当にお姉ちゃんはいいお姉ちゃんだ



世界一のお姉ちゃんだよ






……あ、そう言えば



「てか先生どうしちゃったの？」



「昨日、走り回ってたでしょ？まだ安静にしてなきゃいけなかったのに……」



「だいじょうぶなの？」



「大丈夫。」



「そっか……」



「じゃあ宙、退院したからってあばれないでね」



「うん。またお見舞い来るね」