愛し君へ

第一迅



「暑い…」

真夏の日差しは肌を貫くように強く、額には玉のような汗が流れ出てきた。


「梅ッ!何をしてるんだい!!本当にとろい奴だねっ」


2階からは叔母の金切り声が響いてくる。

「わかりました…、すぐ行きます。」

私はこの叔母の声が大嫌いだった

干し終わった洗濯物をもう一度しわがないか確認し、叔母のもとへと急いだ。


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