らっく!!~番外編~



結局、手入れは諦めて部屋に戻った


ベッドに横になって目を瞑る





“凪…っ…”





また…か…


何日経っても消えない匡人の声


私を組み敷く前に一瞬だけ聞こえた


切なくて…たまらなくなった


やっと聞けたと思った


冷静で私を振り回してるあいつの必死さがたまらなくなった


だから次に待っていたのが私への裏切りだったのが余計に辛かった


嫌だと言っても離してくれなくて、泣きながら解放を求めた


なにもかもを奪い尽くすように私を抱いた匡人を怖いと思った


そこに私の意志はないように思えたから


ただ匡人の言う通りに動く人形になれと脅迫されたように感じた


怖かった


私はあの時、確かに匡人に恐怖を感じていた…




それなのに…





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