EIGHT8
4 LOVE
オーディション当日。
沢山の人がいる中で、私は一人大きく深呼吸する。
心臓がドクドクしてる。
これを逃したら、
もう二度とチャンスはない。
それだけは、絶対に嫌。
落ち着け。落ち着け。
大丈夫。大丈夫。
「それでは、一番から入って下さい」
オーディションが始まった。
私は、133番。
まだ、時間はある。
夢に近づく審査まで、
あと、何時間?
胸の鼓動が止まるまで、
あと何分?
刻々と時間は流れる。
「それじゃあ・・・133番さんお願いします」
「・・・はい」
夢に近づく審査まで、
あと5秒。
(この扉の向こうで、未来が決まる。)