natural~きらいになりたい~

魔性の女


英美と康太はすぐに仲良くなった。

歳も英美の2つ上、見た目とは違い紳士的で優しかった。


英美は康太に惹かれていたが“男友達”としか考えないようにしていた。

英美と康太の噂は職場内に広がっていた。

英美は大して気にしていなかったが、気にしている人物がいた。

杉田だ。


「英美ちゃん、大村君と仲良いみたいやけど…」

直球で話さない杉田に英美は前々からイラついていた。

「友達やん。
てか杉田さんもアタシも相手おっての関係なんやから自由やろ」

英美は“めんどくさい。別れよう”と思っていた。
< 11 / 26 >

この作品をシェア

pagetop