僕とあの子の約束
臆病者
僕は寒い二月に三つ子で生まれた。
姉が二匹の兄弟で犬という種類らしい。僕は三匹の中で一際小さく臆病者だった。だから姉にはいつも意地悪されていた。
「今日もか…。」
いつものように続く意地悪。男だから泣いたりしないけど、やっぱり嫌だ。
というかムカつく…。
なんて考える日々が続いた。
そんなある日僕はある一人の女の子に出会った。
「可愛い!ママこの子がいい!!」
…優しそうな小さな女の子子。
それがこの女の子の第一印象だった。
ニカニカしてて、笑うとえくぼが出来るなんとも愛らしい女の子に僕は飼われた。でも、僕は見ての通り臆病なんだ…。だからあんまり触ったりしないでくれよ…。心の中で叫んでみた。なんとも虚しい叫びだ。
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