俺様彼氏とお嬢様2

【涼】



栞には帰ってもらった。



俺と…親父の話だから。



「親父。」

「おぅ。」

「話があんだけど。」

「いいぜ?」



ちゃんと真実聞かねぇと。



「何で俺らを試した?」

「もう聞いたのか。」

「おぅ。」

「俺な?
　心配なんだよ。」



心…配?



「涼…お前は俺に何も
　言ってなかったけど。
　お前らに何かある時は
　全部気付いてた。」

「まじで…。」

「お前の顔見てりゃ分かる。
　親父なんだぞ?」

「それもそうだな。」

「その度に思ってた。
　栞は大丈夫なのかって…。」



親父…。



「栞はすげぇ繊細だろ?
　よく陸斗から聞いてたから。」

「うん。」

「だからな?
　ほんとに2人は想いあってんのか
　確かめたかった。
　もし中途半端なんだったら
　ほんとにあの子と結婚させる
　つもりだったんだ。」