俺様彼氏とお嬢様2
「当たり前でしょ?
 もう…離れたくないもん。」

「栞…。
 今までごめんな?」

「あたしこそ…。
 ねぇ?」

「ん?」

「あの時…どうして別れるって
 言ったの?」



それは…。



「栞のこと好きすぎて
 俺だけのものにしたいって
 思った。
 そしたら…殺して俺のものに
 したいって思っちまって…。」

「うん。」

「そんなんじゃ栞が
 危ないから。
 だから…わざと引き離した。」

「そうだった…の。」

「自分勝手でごめんな。」

「ううん。
 嬉しいよ?」

「嬉しい…?」

「うん。
 だって、それだけ涼が
 あたしのこと想って
 くれてるってことだもんっ。」



どうして…。



どうしてお前は。



いつも俺をそうやって
受け入れてくれんだ?



俺の心を溶かすように。



どんどん惹かれていく。



今でも好きになりすぎて
困ってんのに。




< 205 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop