俺様彼氏とお嬢様2
バスに乗って、4つ目
くらいで降りた。



栞は黙って着いてきてる。



降りてから30分。



「着いたぞ。」

「ここ…?」

「そ、ここ。」



俺が連れて来た場所。



『幸せの丘』



栞も知ってるはずだ。



「ねぇ…ここって。」

「知ってるだろ?
 幸せになれるって
 言われてる丘。」



俺はここで言うことがある。



「知ってるけど…。
 どうして?」



ちゃんと決めたんだ。



今が言う時。



栞…待たせたな。



「栞…。」

「ん?」




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