俺様彼氏とお嬢様2
ずっと沈黙。



どうしよ…。



「あのさ。」

「へっ?」

「何その反応。」

「いや…別に。」



こ、怖い。



「俺さ…。」

「うん。」

「栞には俺より森田が
 お似合いなんじゃないかって思った。」

「え…。」

「屋上で『仁』って呟いてたし…。」



あ!!



「もしかして…聞いてた?」

「あぁ。」

「…。」

「だから…。
 森田に栞を幸せにしてもらおうかと思った。」

「そんなのっ!!」

「でもな?」

「うん。」

「そんなことできねぇ。」



涼。



「栞は俺の女だ。」

「っ。」

「大事な俺の女だ。」

「りょ…うっ。」

「だからこそ…。」



え?




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