俺様彼氏とお嬢様2
それから1時間―――



「落ち着いたか?」

「うん…ごめんね。」

「気にすんな。
 俺は栞の彼氏だから♪」

「ふふ♪」



俺があの時離れなかったら。



ごめん。



謝っても謝りきれねぇよ。



「涼?」

「え?」

「自分を責めないで…。」



栞…?



「悲しい目してるもん。」

「んなことねぇよ?」

「涼には笑っててほしい。」

「栞…。」



俺だって。



「俺だって栞にはいっつも
 笑っててほしい。」

「うん♪」



いつもの栞だ。



「飯…食いに行くか?」

「うんっ。」




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