俺様彼氏とお嬢様2
またライバル!?
「涼…大丈夫だよ?」

「え…。」

「あたしは離れていったり
 しないから。」

「うん。」



たまに怖くなる。



栞が…いなくなってしまう
んじゃないかって。



こうしてないと…。



どこかに行きそうで。



怖い。



「大丈夫だよ。」



そう言って栞は背中を
さすってくれた。



「かっこ悪ぃな。」

「そんなことないっ。」

「俺も弱くなったもんだな。」

「涼…。」

「昔はこんなんじゃ
 平気だったのによ…。」



好きになればなるほど怖い。



「あたしだって…。
 あたしだって怖いよ?
 いつ涼が離れていくか
 分かんない。
 また…振られるんじゃないかって。」

「栞…。」



2人とも同じ気持ちだったのか。



「あたしたち同じ気持ちだね♪」

「だな。」

「だから大丈夫だよっ。」

「そうだな。」



黒い影が忍び寄ってるなんて
2人には知る由もなかった。




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