俺様彼氏とお嬢様2
「は?」

「え?」

「俺が!?
 するわけねぇじゃんっ。」

「ほ、ほんと?」

「俺は栞だけ。
 知ってんだろ?」



そか。



良かった…。



「ちょっ。
 な、泣くなよ。」

「ぇ…。」



気付いたら泣いてた。



涼が指で拭ってくれた。



「んっ…。」

「そんなことでいちいち
 悩むんじゃねぇよ。」

「だってっ…。」

「あとは?」

「出来ちゃった…って。」

「信じすぎ…。
 キスしてねぇのに
 出来るわけねぇだろ?」

「りょぅ~っ。」



もうやだ…。



「頼むから泣くなって。」

「うぅ…ひっく。」

「なぁ…栞?」

「何…?」

「俺ら婚約しただろ?」

「うん。」

「それなのに浮気しねぇ
 っつーの。」




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