俺様彼氏とお嬢様2
「分かった。
 そのかわり…今夜だけな。」



相手って?



まさか…。



「栞ちゃん。
 今夜…涼くん借りるね?」

「ちょっ。お前っ!!」

「だめ。」

「何て?」

「だめって言ってんのよっ。」



そんなの許しちゃいけない。



「じゃぁ…いいの?
 聞こえてたでしょ。
 あたしの家は財閥。
 財閥動かしたらアンタなんて
 ひとたまりもない。」



こんなことで折れるように
できてないの。



「いいよ。」

「え!?」

「そのかわり涼には手を
 出さないで。」



あたしが決めたこと。



『何があっても涼を
 離さない。』



「栞…やめろ。」

「嫌。」

「栞が傷つくのは見たくねぇ。」

「そう言ってさ…。」

「栞?」




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