俺様彼氏とお嬢様2
土下座なんて…そんなことで
いいの?



「ちょっ!!」



みんながどよめいてる。



涼を守るんだったら
土下座なんてへっちゃら。



「バカじゃないの…。」

「あたしはバカだよ?
 でもそれくらい涼が好き。
 土下座して涼が守れるんだったら
 何回でもできる。」



お願いだから。



「はぁ…分かったわよ。」

「蘭子ちゃん…?」

「諦めないつもりだったけど…。
 諦めてあげる。」



良かった…。



「邪魔して悪かったわね。
 さよなら。」



ほー…。



良か…った…。



「栞?…栞っ!!!!!」

「しぃ!?」

「栞ちゃんっ。」



みんなが…呼んで…る。



あたしの意識はそこで
途切れた。




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