俺様彼氏とお嬢様2
「栞…大丈夫か?」

「うん。心配かけてごめんね?」

「気にすんな。」



いつもの栞だ。



「泣いてたからびっくりした。」

「そりゃ…すげぇ心配だったし。
 1週間も寝てたんだぞ!?」

「そうだけど…。
 別に死ぬわけじゃないんだし。」



んなの。



「何も分かってねぇのな。」

「え?」

「俺の気持ち…分かってねぇ。」

「んっ…。」



この1週間どんな気持ち
だったか分かるか?



「心配で心配で…狂いそうだった。」

「りょぅっ…んぅ…。」

「まじで良かった。
 ごめんな?」

「何が…?」

「俺が守ればよかったのに…。」

「そう?
 たまにはいいでしょ?
 あたしが守っても♪」



確かにかっこよかたけど…。



「ほんとは怖かったんだ。
 でもね?
 涼のためっ!!って思ったら
 不思議と怖くなくなったの。」


栞…。



ぎゅ



「涼?」

「ほんとごめん。」




< 99 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop